ポケモンの秋

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モクロー

 モクローの秋。そんな季節になりました。

 

 モクロー

 タイプ 草 飛

 特性 新緑 遠隔

 種族値 68/55/55/50/50/42

 

 今回はモクロー考察です。

 なんでモクローの考察をするのか。

 理由は明確です。図鑑を埋めるため。埋めるならついでに対戦用につくっちゃおう!というわけです。

 他にも、例えばモクローが可愛くて仕方が無い、バトルでも活躍する様子が見たい、みたいな人に、こいつこれだけ活躍できますよ!という宣伝です。

 

 進化前型考察で困るのは、使用するだけの利点を述べることだと感じています。いいところが無ければ使おうという気にならない。見てくれない。そんな悩みが生まれます。

 でも大丈夫!

 世の中にはこんな言葉があります。

 「みんな違ってみんないい」「短所は長所」

 こいつを頭に入れて考えればいくらだって出てくる(はず)です。

 

 

 

 モクローの利点

・気合いの襷を発動させやすい。耐久地の低さ故に大抵の技で襷発動まで持って行ってもらえます。

・意表を突ける。使用率上位にいないポケモンはまず何を覚えるかわからない。

・素早さがわからない。情報量から精神的優位をとれます。

・黒い霧を所持することで積まれない。進化前ポケモンを前にして、積み技を持つポケモンは積むことを考えるかもしれませんが、それを許しません。必殺「黒い霧」です。

 

 モクローにだっていいところがあるように見えてきました。ほんと。

 

 こんないいところいっぱいのモクローで今回紹介するのはこの方。

 

 モクロー@気合いの襷

 陽気 as252

 黒い霧 フェザーダンス 内緒話 欲しがる

 

 起点作りモクロー

  • フェザーダンスと内緒話によって相手の火力を削り起点とする。
  • 黒い霧によって相手の積みを許さない。
  • 襷発動からの欲しがるで持ち物奪取。
  • 4振り81族抜き

 

 基本先発選出で起点をつくり、こちらの後ろの積みを通す動きをとります。もしくは、高速技範囲のあるエースで状況優位を奪います。

 補助技による積みポケモンには強く出ることができます。また、フルアタ構成やタイプ相性不利ポケモンに対しても襷の発動が必然となるので、欲しがるから盤面優位をとれます。

 連続技持ち以外には必ず一発耐えるので、ほとんどのポケモンに対して“出し負け”の状態になりません。

 

 挑発持ちには著しく弱いです。相手がモクロー対面した際、考えられるパターンは2つあります(モクローに限らず、一般的に使われない火力のなさそうな進化前ポケモン全体にも言える)。

  • 耐久性から相性を考慮せず早々に殴って始末しよう。
  • 襷持ってそうだし火力も無さそうだから補助技使ってくるだろう。

 殴ってきそうな相手なら、メガ無し・Z持ってなさそうなら欲しがるが通ります。能力ダウンも刺さります。

 これに対して、厄介な相手となるのは攻撃交換技持ちです。とんぼ返り・ボルトチェンジで襷発動まで持って行ってくれない場合があります。さらにその後下手に積み起点にならない・状況不利をとりにくいポケモンに交代されると、モクローがただのサンドバックとなってしまいます。

 また天敵となるのがウルトラビーストです。モクローの役目は最終倒されることなので、ビーストブーストされるのが確定です。自傷技がないことでブーストのカモにされかねません。これは、グロウパンチニトロチャージ持ちにも同じことが言えます。

 そして最後、火力無しの宿命として身代わり持ちには気をつけましょう。

 

 以上より、モクローの使い方として、

  • 蜻蛉ボルチェンでサイクルを回してくるパーティには刺さりにくい
  • UBや積み攻撃技に対しては、後ろが優位を絶対的に譲らないような場合以外基本不利

これらを避けることができれば何ら問題ないです。

 

 では実際にパーティを組んで使ってみましょう!

 今回用意したパーティはこちら↓

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  モクロー起点からのリザX・メガマンダが流れです。これでとりあえず10戦ほどやりましょうか。

 

…。

……。

…………。

 

 はい。パーティを見た段階でお気づきの皆さん。ここまで読んでくださってありがとうございます。私感謝の気持ちで一杯でございます。

 やってみてわかりました。水ロトムが重すぎる(その前に気づけ)。

 5勝5敗。モクロー4回選出内1勝。

 勝利時のモクローの活躍。ミミッキュの霊Zを引き受ける(ソフトクッション)。

 あれれー。おかしいぞー。理論上完璧なはずなのに。

 一応能力下げや欲しがりはしたんですが、予想外に予定通りモクローを警戒()していただいて、後ろの構成もなっていないくて残念なバトルに。

 

 さて、

パーティから間違えていると気づけた()ので再度組み直してもう一度。次はこちら↓

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“舞”パーティになっておりますご了承ください。(あれ?これコケコ重くないか?)

 

 結果:4勝6敗(アレ成績下がってる)、モクロー4回選出内2勝(やった上がった)

 

 変則リザYでしたから、ジャラまで外すべきではなかったというのがパーティの反省。

 モクローの活躍ですが、起点作りにはならずむしろ起点にされる悲しい試合もありました。

 しかし、モクローの利点である「相手になめてもらう」という輝きのおかげで勝ち取った勝利でした。

 

 

 

 さて、そんなこんなでモクローですが

 結論:モクローは起点作れない

 

 こんな悲しい話があっていいのか……。

 

 モクローの長所であるはずの「襷発動」がほぼ機能しませんでした。

 これに関しては、あえて性格逆補正や個体値0を狙っていなかったところも原因としてあげられます。

 また、思ったよりも警戒して襷発動を嫌われたり、選出圧力(精神的)もそれほどかかっていない様子でした。

 火力インフレの時代のおかげもあってか少々動きにくい型でした。

 しかし、全く駄目というわけではなかったです。

 フェザーダンスや内緒話後、能力ダウンを嫌って物理型なら特殊型へ、特殊型なら物理型への交代が起こります。それをつくことでちゃんと起点(的確な能力ダウンによる)をつくることができます。

 ステロ持ちにはステロをまかれます。これはほぼ絶対と言えるパターンでしたので、逆手にとっていく行動をとれます。

 後ろのパーティ構築次第で選出誘導をかけるようなことをすれば、モクローの苦手なポケモンを出させず起点作りにも活用できるチャンスがあるかもしれません。

 

 モクローを使うには正直他の型のほうがよいかもしれません。他の進化前よりも多少ある耐久値や飛行タイプといった利点をいかして受け気味に動かすこともできると思います。

 そんな別のモクローの型を作ることもあるかもしれないですが、記事にするのは活躍したようなときだけとなると思います。

 

 モクローの秋を惜しみつつも、これにて終幕です。